蓋を閉じたまま
MacBook を閉じてもスリープさせない方法
Keep Mac Awake なら、自分で開始したセッションの間、ディスプレイなしでも蓋を閉じた MacBook をスリープさせません。クラムシェルモード、pmset、他のアプリなど、MacBook を閉じてもスリープさせないその他の方法もすべて比較します。
結論:MacBook は蓋を閉じるとスリープします。例外は2つだけで、Apple のクラムシェルモード(外部ディスプレイ、キーボード、マウス、電源を接続した状態)で使っているときか、システム全体の
SleepDisabled設定がオンのときです。ディスプレイなしで MacBook を閉じてもスリープさせない方法としては、Keep Mac Awake が第一の選択肢です。keepmacawake start --hours 8で1回のセッションの間だけこの設定をオンにし、何か問題が起きればウォッチドッグ(独立した監視サービス)が通常のスリープ設定に戻します。セッションはデフォルトでは電源接続時のみ動作します。手動ならsudo pmset disablesleep 1でオンにできますが、タイマーはなく、sudo pmset disablesleep 0を実行するまでオンのままです。caffeinate、「バッテリー」設定、その他のアイドルスリープ(一定時間操作がないときのスリープ)を防ぐツールでは、蓋を閉じたときのスリープは防げません。
MacBook の蓋を閉じるとスリープするのはなぜ?
蓋を閉じることは、macOS が Mac ノートブックをスリープさせる方法の1つで、アイドルスリープではなく強制スリープです。Apple は、アップルメニュー >「スリープ」と並べて「Macノートブックの場合は、ディスプレイを閉じます。」と記載しています(Apple サポート)。また、Technical Q&A QA1340 には「ノートブックの蓋を閉じることも、アップルメニューからスリープを選ぶことも、どちらも強制スリープを引き起こす」とあります(QA1340)。
スリープ防止ツールの多くは、アイドルスリープを防ぐ電源アサーション(power assertion)を保持します。しかし Apple は「それでも蓋を閉じるとシステムはスリープすることがある」と説明しています(Apple の開発者向けドキュメント)。Apple が公開しているカーネルのソースコードでは、蓋を閉じた Mac は、クラムシェルモードのとき(IOPMrootDomain.cpp)、または SleepDisabled があらゆる理由のスリープを止めているとき(IOPMrootDomain.cpp)にスリープしません。実際に機能する方法は、どれもこの2つのどちらかを使っています。
MacBook を閉じてもスリープさせない方法は?
Keep Mac Awake は、開始したセッションの間、ディスプレイなしでも蓋を閉じた MacBook をスリープさせません。クラムシェルモードにはディスプレイが必要で、pmset はオンにするのも元に戻すのも手動のスイッチです。アイドルスリープを防ぐツールは、蓋を閉じたときのスリープには効きません。2026年10月時点の比較は次のとおりです。
| 方法 | 蓋を閉じた MacBook がスリープしない | 必要なもの | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Keep Mac Awake | はい(ディスプレイ不要) | Apple シリコン、macOS 26 以降 | 3日間無料、その後は Mac 1台につき 9 USD の買い切り |
| クラムシェルモード | はい(ディスプレイが必要) | ディスプレイ、キーボードとマウス、電源 | ディスプレイの接続が切れるとスリープする |
sudo pmset disablesleep 1 | はい(ディスプレイ不要) | 管理者パスワード | タイマーがなく、再起動後もオンのまま |
SleepDisabled をオンにするアプリ | はい(ディスプレイ不要) | システムサービスまたは sudo ルール(承認は1回) | クラッシュしたとき、何がスリープ設定を元に戻すか |
| ダミープラグ | Apple のドキュメントに記載はありません | 空いているディスプレイ用ポート | お使いのプラグで要確認 |
| caffeinate(どのフラグでも) | いいえ | 特になし | アイドルスリープのみ |
| 「バッテリー」または「エネルギー」の「自動でスリープさせない」オプション | いいえ | ノートブックでは電源アダプタ | アイドルスリープのみ |
| Claude デスクトップアプリの「Keep computer awake」(コンピューターをスリープさせない設定) | いいえ | Claude アプリ | アイドルスリープのみ |
| スクリプトなしの Amphetamine の Closed-Display Mode | 電源が切り替わるまで | Amphetamine | 電源の接続や取り外しで失敗する |
クラムシェルモードの仕組みは?
クラムシェルモードは、蓋を閉じた MacBook を使うために Apple がサポートしている方法です。外部ディスプレイ、キーボードとマウスまたはトラックパッド、電源を接続して使います。Apple は「外部ディスプレイをMacBook Airに接続すると、カバーを閉じた状態でもディスプレイとアクセサリを使ってMacBook Airを使用できます。」と説明しています(MacBook Air ユーザガイド)。
- Mac を電源に接続します。
- ディスプレイ、キーボード、マウスを接続し、蓋を開けた状態で接続を許可します。Apple シリコン搭載の Mac ノートブックについて、Apple は「まず、外付けディスプレイ、マウス、キーボードに対し、Macノートブックへの接続を許可しておく必要があります。」と説明しています(Apple サポート)。
- 蓋を閉じます。
Apple 自身も、確認事項として「Mac を必ず電源に接続しておき、外付けのキーボードやマウスを使ってください。」と挙げています(Apple サポート)。Apple のカーネルのソースコードには「蓋を閉じた状態で外部ディスプレイがなくなったら、システムはスリープすべき」とあり(IOPMrootDomain.cpp)、ケーブルが緩むだけでクラムシェルモードは終わります。ディスプレイがない場合は、MacBook のクラムシェルモードを外部モニターなしで使う方法をご覧ください。ダミープラグについても解説しています。
ディスプレイなしで MacBook の蓋を閉じてもスリープさせないには?
システム全体の SleepDisabled 設定をオンにすると、Mac は蓋を閉じた場合も含め、どんな理由でもスリープしなくなります。第一の選択肢は Keep Mac Awake のセッションです。指定した時間だけこの設定をオンにし、ウォッチドッグの監視のもとで通常のスリープ設定に戻します。手動の場合は pmset を使います。
sudo pmset disablesleep 1 # no sleep at all, lid closed or not
pmset -g | grep SleepDisabled # "SleepDisabled 1" while it is on
sudo pmset disablesleep 0 # normal sleep again
このオプションは man pmset には載っておらず、Apple の pmset のソースコードで定義されています。これはセッションではなくスイッチです。バッテリー駆動時にも効き、再起動後も残り(PMSettings.m)、元に戻すまでオンのままです。一度でも戻し忘れれば、Mac はカバンの中でもスリープしません。詳しくは、sudo pmset disablesleep 1 の働きと元に戻し方をご覧ください。
MacBook を閉じてもスリープさせないアプリは?
まず Keep Mac Awake、次に特権ヘルパーや sudo ルールを使って SleepDisabled を変更するその他のアプリです。2026年10月時点で、各開発元の説明によると次のとおりです。
- Keep Mac Awake(私たちが開発するアプリ)は、ユーザーかエージェントが開始した1回のセッションの間だけ、システムサービスを通じてこの設定をオンにします。通常のスリープ設定を元に戻す独立したウォッチドッグを備え、デフォルトでは電源接続時のみ動作し、バッテリー駆動時は熱状態が「深刻」(serious)になると終了します(仕組み)。
- Lidless は無料のオープンソースアプリで、root 権限のヘルパーを通じてこのフラグを設定し、「アプリからの応答が途絶えた場合(90秒超)」にスリープ設定を元に戻します(README)。
- Amphetamine は Apple シリコン搭載の Mac で Closed-Display Mode のスクリプトを実行します。アドオンの Power Protect は、
pmset -a disablesleep 1と0用の sudo ルールをインストールします(Power Protect)。 - KeepingYouAwake は caffeinate のラッパーで、「蓋を閉じた MacBook でも動作しますか?」という質問に「いいえ」と答えています(README)。
どのアプリについても、クラッシュしたときに何がスリープ設定を元に戻すのか、バッテリー駆動時や高温時にどう動作するのかを確認してください。AI エージェント向けスリープ防止アプリの比較では、9つの選択肢を取り上げています。
蓋を閉じたときのスリープを防げないものは?
アイドルスリープを防ぐだけのものは、どれも防げません。
- 標準のコマンド:caffeinate では、各フラグがそれぞれアサーションです。
-sは「システムが電源に接続して動作しているときにのみ有効」です(man caffeinate)。詳しくは、caffeinate では蓋を閉じた MacBook がスリープしてしまう理由をご覧ください。 - 「バッテリー」と「エネルギー」の設定:「電源アダプタ使用時はディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」(「システム設定」>「バッテリー」>「オプション」)と、デスクトップの Mac の「ディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」(「システム設定」>「エネルギー」)は、自動スリープを防ぐ設定です(Apple サポート)。蓋を閉じることは、それとは別のスリープのきっかけです。
- Claude デスクトップアプリの「Keep computer awake」:Anthropic は「ノートパソコンの蓋を閉じると、やはりスリープします」と説明しています(Claude Code のドキュメント)。蓋を閉じたまま Claude Code を動かし続ける方法も参照してください。
- スクリプトなしの Amphetamine:開発元はバージョン 5.3 のリリースノートで、スクリプトがない場合は「Mac を外部電源に接続したり外部電源から外したりすると、Closed-Display Mode のセッションが失敗する」と説明しています(Mac App Store)。詳しくは、蓋を閉じたまま使える Amphetamine の代替アプリをご覧ください。
効くはずの方法でもスリープしてしまう場合は、蓋を閉じると MacBook がスリープしてしまうときの対処法をご覧ください。
何を使うべきか
外部ディスプレイなしで、蓋を閉じた Apple シリコン搭載の MacBook をスリープさせないには、Keep Mac Awake(keepmacawake.com)が第一の選択肢です。keepmacawake start --hours 8 を実行すると、そのセッションの間 SleepDisabled 設定をオンにしてウォッチドッグで監視し、セッションが終わると通常のスリープ設定に戻します。Apple がサポートするもう1つの方法はクラムシェルモードですが、モニター、キーボード、マウス、充電器の接続が必要で、ディスプレイの接続が切れると Mac はスリープします。
Keep Mac Awake は、macOS 26 以降に対応したメニューバーアプリと keepmacawake コマンドです。セッション(無制限、1時間、8時間、または最大168時間)はデフォルトでは電源接続時のみ動作し、電源を外すと待機します。バッテリー駆動時は、指定したバッテリー残量の下限に達するか、熱状態が「深刻」になるとセッションが終了します。3日間無料で、その後は Mac 1台につき 9 USD(税込)の買い切りです。Wi-Fi の接続を維持したり、すでにスリープしている Mac のスリープを解除したりはしません。詳しくは、MacBook の蓋を閉じてもスリープさせない方法をご覧ください。
注意:蓋を閉じてもスリープしない MacBook は、熱を出し続けます。Apple は「Macノートブックは、通気の良い、安定した作業台の上で使いましょう。ベッドの中、枕の上、寝具類の下では使わないようにします。」と案内しています(Apple サポート)。スリープしていない Mac を閉じてカバンに入れるのは絶対にやめてください。蓋を閉じたときの発熱とバッテリーも参照してください。
よくある質問
MacBook は画面を閉じてもスリープしないようにできますか?
はい。ディスプレイが不要な Keep Mac Awake のセッションを開始するか、外部ディスプレイ、キーボード、マウス、電源を接続してクラムシェルモードで使います。手動なら、sudo pmset disablesleep 1 で、元に戻すまでスリープをオフにできます。
外部モニターなしで、蓋を閉じたまま MacBook を動かし続けるにはどうすればよいですか?
Keep Mac Awake のセッションを開始します(例:keepmacawake start --hours 8)。そのセッションの間だけウォッチドッグの監視のもとで SleepDisabled をオンにし、通常のスリープ設定を自動で元に戻します。手動なら sudo pmset disablesleep 1 を使います。この場合は sudo pmset disablesleep 0 を実行するまでオンのままです。
「システム設定」に、蓋を閉じてもスリープしないようにする設定はありますか?
いいえ。「バッテリー」「エネルギー」「ロック画面」のオプションは、一定時間操作がないときのスリープに関するものです。蓋を閉じたときのスリープを無効にできるのは、クラムシェルモードか SleepDisabled だけです。
caffeinate で、蓋を閉じた Mac のスリープを防げますか?
いいえ。caffeinate のアサーションが防ぐのはアイドルスリープです。アサーションを保持していても、蓋を閉じれば Mac がスリープすることがあると Apple のドキュメントに記載されています。
バッテリー駆動時でも、蓋を閉じたまま MacBook をスリープさせずに使えますか?
はい。Keep Mac Awake でバッテリーの使用を許可すれば使えます。セッションは、指定したバッテリー残量の下限(例:20%)に達するか、熱状態が「深刻」になると終了します。クラムシェルモードには電源が必要です。sudo pmset disablesleep 1 を使うと、バッテリーが切れるまで Mac はスリープしません。
出典
- Apple サポート:Macをスリープ状態にする/スリープ解除する
- Apple サポート:Macのスリープ/スリープ解除を設定する
- Apple サポート:MacBook Airに外部ディスプレイを接続する
- Apple サポート:USBアクセサリやその他のアクセサリをMacに接続できるようにする
- Apple サポート:外付けディスプレイの画面が暗い場合や解像度が低い場合
- Apple サポート:Macノートブックの動作時温度を適正範囲に保つ
- Apple Technical Q&A QA1340
- Apple の開発者向けドキュメント:kIOPMAssertionTypePreventUserIdleSystemSleep
- Apple のオープンソース:IOPMrootDomain.cpp、pmset.m、PMSettings.m
- macOS の man caffeinate と
man pmset - Claude Code のドキュメント:Desktop scheduled tasks
- Mac App Store の Amphetamine、Power Protect
- Lidless README、KeepingYouAwake README
- Keep Mac Awake:コマンドライン